ライアーの音の周波数のはなし。
ライアーは、基本的に「A=432Hz」で調律します。
…というとちょっと難しそうな話に聞こえますが。
音の周波数の話です。できるだけかみくだいて書いてみますね。
音というのは波(=音波)なので、波動としての特徴(周波数・波長・周期・振幅・速度など)を持っています。
「Hz」はヘルツ、と読み、1秒間に空気が何回振動するか、という単位です。
数値があがると音高(ピッチ)があがり、音が高くなり、明るく華やかに聞こえるようになります。
それとともに、なにかこう、すこし急かされるような感じにもなります。
とはいえ、現代人には必要な感覚なのでしょうね。
わたしたちが普段、耳にする音楽は、現在は「A(ラの音)=440Hz」が基準となっていて、これが世界的な標準の音と定められています。
昔は「A=435Hz」であったのが、アメリカの音楽産業界が「A=440Hz」を採用するにおよび、世界標準は「A=440Hz」とされるようになったそうです。
日本でも戦後になるまでは「A=435Hz」だったそうですから、ライアーより若干高めの音が標準だったんですね。
モーツァルトの時代のヨーロッパでは「A=422Hz」だったそうで、当時の「流行りの音楽」はずいぶんゆったりとしたものだったということをうかがい知ることができます。
現在、わたしたちが触れることのできる竪琴「ライアー」という楽器は、オーストリアの思想家・哲学者であるルドルフ・シュタイナーの提唱する治療現場のなかで生まれてきたものです。
そのライアーは「A=432Hz」で調律するので、440Hzの音楽になれている現代人にとっては、ちょっと「間延びして聴こえる」というか、意識のテンションが緩むような、そんな感覚があります。
「ライアーでセルフトーニング」では、ほとんどの方が「眠くなる」「うっとりする」「ゆったりする」という感覚をもたれます。
普段なじんでいる「A=440Hz」の世界から「432Hz」の世界へ入ると、このせわしない世界に生きるわたしたちは、意識がゆるむので、リラックスするんですね。
この「ゆるむ」の感覚も「ライアーでセルフトーニング」でお伝えしたい大切なことです。
緩むと、ゆとりができます。
心に余裕が生まれ、精神的な側面に「余白」のようなものが生まれます。
その「余白の時間」は、日々の生活という貴重品を優しくつつむ、緩衝剤の役を果たします。
★画像は初めてライアーに触れた日の記念写真です。
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